@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001273, author = {今野, 哲也}, issue = {12}, journal = {玉川大学芸術学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {本研究はシューベルトの《魔王》D328 を対象に、歌詞内容はもとより、原詩が成立する過程も検証した上で、「和声構造」(和声分析に基づく楽曲全体の構築方法)に主眼を置きながら、作品の意図を掘り下げることを目的とする。原型となるゲーテのバラードに関しては、すでに前年度に検証を終えている。そのため、続編となる本稿では、音楽に焦点を絞りながら考察を行うことにしたい。  この歌曲の骨子は、父親・子供・魔王による3 度にわたる対話であり、それが回を増す毎に、音階的に上昇してゆく「和声構造」にある。彼らの絡み合う相関関係は、登場人物の心理的な高揚感と共に、巧みな和声技法で表現されている。シューベルトの歌曲の構築手法は、ゲーテの含意を柔軟に差察した上で、音楽的伏線を張り巡らせ、独自の意味論的表現をも付加する、創意に満ちたものと言えよう。}, pages = {1--14}, title = {《魔王》D328における登場人物と「和声構造」の相関関係}, year = {2021} }