@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001280, author = {三木, 日出男}, issue = {8}, journal = {玉川大学観光学部紀要}, month = {Mar}, note = {1997年,中国人の海外旅行が解禁された。その後,中国人の海外旅行者数は2014年に1億人を突破して,直近の2019年には1 億6,921万人に達した。今や1年間で日本人口以上の中国人が海外へ旅行する時代となった。日中両国の人口規模は異なるが,日本人の海外旅行者数は1964年の海外渡航自由化以降55年の時間を要して2019年に漸く2,000万人を超えることができた。近年における中国人海外旅行需要は活況を呈しているが,中国の国際観光は1978年の改革開放政策を契機に1980年代のインバウンド観光から本格的にはじまる。そして中国の旅行会社はこのインバウンド需要によって成長していった。その後,中国人の海外訪問可能国が徐々に拡大し,旅行者の流れはインバウンドからアウトバウンドへと潮目が変わっていくことになる。中国国際観光の発展の歴史は国の政策や規則の下,段階的に発展してきたが,21世紀に入ると中国でもインターネットが伝統的旅行会社の事業領域を侵食しはじめオンライン・トラベル・エージェントを利用する中国人観光客が急増した。20年前に比べると中国人の出国条件が緩和され海外旅行へ行きやすい環境が整ってきたと言える。しかしながら,今日においても中国人の訪日旅行は観光ビザが必要であり,その取得に際しては日中の旅行会社,中国の日本公館,観光庁などを介して審査発給・管理されている。また,日本の旅行会社(ランドオペレーター)は中国人旅行者が帰国するまで身元保証会社としての責任を負う。中国人の訪日旅行は日中両国の政策や規則により段階的に発展してきたが,今後は中国人の所得水準の上昇やテクノロジーのイノベーションといった社会変化に応じて増加していくことが考えられる。このような需要のうねりが現行の受け入れシステムに影響を与え,新たな受入方法を検討していくことになるであろう。}, pages = {57--70}, title = {中国国際観光産業の発展経緯と今後の訪日旅行の可能性}, year = {2021} }