@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001293, author = {中村, 純}, issue = {5}, journal = {玉川大学農学部研究教育紀要}, month = {Mar}, note = {この総説では、ミツバチ科学分野での長い経験を通して、コーネル大学のSeeley(2019)が提唱したダーウィン養蜂の考え方に焦点を当て、養蜂におけるその有効性と適用の可能性を検証するとともに、世界動物保健機関が2011年にミツバチを対象動物として追加したアニマルウェルフェアとの関連性を論じた。  ダーウィン養蜂は、自然淘汰を背景とするダーウィン医学に着想を得ている。養蜂家からの干渉を最小限に抑えて、ミツバチが自身の蜂群を維持する上での最良の「養蜂家」でもあるとの認識において、ミツバチをより自然に近い、つまり野生のミツバチとして生きているのと同等の状態におく養蜂のスタイルとして構想されている。  一方、アニマルウェルフェアは、食用動物を中心とした家畜動物に対して、食の安全とバイオセキュリティの両面から、質の高い飼養環境下で動物の健康増進を図るために導入された概念である。屠畜を伴う食用動物に適用されたことから、対象動物の条件は、当初は痛みを感じるか、知能を発達させているかということであった。ただ、ヒトの管理下の動物に対して、社会が期待する自由のひとつとして、本来の行動を表現する自由が含まれており、これはミツバチのダーウィン養蜂の実践においても実現が期待されている。  養蜂は、商業養蜂から趣味養蜂まで、また日本ではニホンミツバチの養蜂までさまざまなスタイルがあるが、それらへのダーウィン養蜂、あるいはアニマルウェルフェアの適用の可能性を探る。}, pages = {45--67}, title = {ダーウィン養蜂とミツバチのアニマルウェルフェア}, year = {2021} }