@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001336, author = {谷脇, 茂樹}, issue = {8}, journal = {玉川大学観光学部紀要}, month = {Mar}, note = {本研究では,富山県黒部市内にある宇奈月温泉の観光について,統計データの分析と観光客へのアンケート調査結果,そして,2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,宇奈月温泉エリアの観光の状況にどのような変化が起きたのかについて,現地の一般社団法人黒部・宇奈月温泉観光局への聞き取り調査の結果をもとに考察した。  2015年3月の北陸新幹線開業効果により,その年の宇奈月温泉の観光客数は急増した。翌年の観光客数は減少したものの,以降は横ばいを続けている。これは,北陸新幹線開業後,宇奈月温泉エリアが首都圏との安定したネットワークを構築している表れでもある。しかし,依然として冬場の閑散期の課題は続いており,宇奈月温泉における観光客の動きそのものは,北陸新幹線の開業前と同様に,富山県内観光客,北陸信越の近隣からの観光客が支えていた。また,アンケート結果からは,宇奈月温泉エリアのまちなかを散策したり,食事・食べ歩きをしたりと,現地で消費を喚起するコンテンツの弱さが浮き彫りとなった。滞在時間を延ばし消費を促し,宿泊につなげていくための温泉地としての魅力創造・再構築が課題といえる。  本稿では,こうした課題を解決するための取り組みとして,①黒部川電源開発によって生まれた宇奈月温泉,黒部峡谷鉄道の歴史的つながりに重きを置いた観光ストーリーの再構築,②温泉街の空間を有効活用して,マルシェやフリーマーケット,チャレンジショップなどの賑わいの創出,③冬場の閑散期対策として,宇奈月スノーパークの魅力アップ,宇奈月の冬の生活を体験する観光商品造成,などについての提案を行った。}, pages = {31--46}, title = {富山県宇奈月温泉における観光の現状と課題}, year = {2021} }