@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001406, author = {中田, 幸司}, issue = {62}, journal = {玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {古典和歌の〈現代語訳〉は多様性を学ぶための宝庫である。和歌を教授/享受するには対象のテクストを読むことが求められる。ただし、テクストは原典の存在した往時から今日まで、時代の推移の中に置かれ、書き手も読み手も、さらに伝達手段でさえも紙媒体からデジタルデバイスへと変化しつつあり、動態として認識されるようになった。だが、媒体は進化してもテクストのみから内容を理解できる人ばかりではない。そこにはつねに〈現代語訳〉が求められたのではないだろうか。これまで単にテクストを理解する役割として補助的/従属的に用いられた現代語訳ではなく、より和歌の教授/享受に有効な機能と活用手段を〈現代語訳〉に見出す必要があろう。その結果、さまざまな場面で多様性が求められる現在、〈現代語訳〉には多様性を具現化した要素があるととらえなおす必要が考えられる。また、〈現代語訳〉はテクストの理解にとって間テクスト性の意義をもち、和歌をはじめ古典文学全般の理解には欠かせないことを論じたい。}, pages = {143--158}, title = {〈現代語訳〉から始まる古典和歌の理解―『古今和歌集』から派生する多様性―}, year = {2022} }