@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001475, author = {瀬沼, 花子}, issue = {12}, journal = {玉川大学教師教育リサーチセンター年報}, month = {Dec}, note = {本稿の目的は、教職課程の大学生への指導の一環として取り入れた「算数・数学カレンダー」制作の理念と特徴を、「問題づくり」と「オープンエンドアプローチ」の観点から明らかにることである。そのため次の3 つを取り上げる。(1)「問題づくり」「オープンエンドアプローチ」の意義、(2)「算数・数学カレンダー」とは何か、(3)大学生が制作した「算数・数学カレンダー」の問題の考察。  (1)は「問題づくり」「オープンエンドアプローチ」の2つの指導法が開発された背景、研究の動向、現行の算数・数学科学習指導要領における位置づけ、及び、筆者が担当した大学の講義・演習における創造的な指導法を述べる。(2)は、算数・数学カレンダー制作の契機となったテオニ・パパスの「算数・数学カレンダー」、2014 年の国際数学者会議の「数学カレンダー」、大学生の制作事例として既に紹介した「算数・数学カレンダー」の特徴を述べる。(3)は2015 年に大学生が制作した「算数・数学カレンダー」の各問題(59名、合計300 題)への感想を分析し「算数・数学カレンダー」制作の意義を考察する。  主な知見は次の通りである。(1)「問題づくり」「オープンエンドアプローチ」は、国際的な学力調査で明らかになった日本の生徒の欠点に対し創造性を高める指導法として開発され、今日多様な展開をみせており、多くの実践例がある。(2)「算数・数学カレンダー」は問題の答えが日付になるカレンダーであり、海外では1979 年から制作されている。日本では、「算数・数学カレンダー」は教職課程でも小・中・高等学校でも報告されていない。(3)「算数・数学カレンダー」制作と発表のプロセスを通し、算数・数学の問題の出し方の工夫を学び、算数・数学を現実や他教科や歴史・文化とつなげる視点を持ち、児童生徒への指導の在り方、自身の学びの必要性や興味・関心が高まる創造的な活動であり、教職課程の大学生にとって意義ある活動であると示唆される。}, pages = {17--32}, title = {教職課程の大学生による「算数・数学カレンダー」制作の理念と特徴:「問題づくり」と「オープンエンドアプローチ」のアイデアから}, year = {2022} }