@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001509, author = {今野, 哲也}, issue = {14}, journal = {玉川大学芸術学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {本稿は、ショパンの《24の前奏曲集》作品28の第4番を対象に、その和声技法と「和声構造」(島岡譲の術語:1個の楽曲全体の「ゆれ」)の構築手法を読み解くことを目的とする。第4番は簡素なテクスチュアに貫かれた曲だが、旋律の構成法や和声技法には理知的な発想が溢れている。たとえば「増6 の和音」を仲介とする異名同音的転義や、「偶成」の「減7の和音」などは、次第に音程を拡大する旋律と関連する。そこで本研究は和声に軸を置くものだが、複雑な技法に対応する上で、「転位」と「偶成」の概念は切要となる。25小節から成る第4番は、大きく二つに区分される。前後段は音型的には反復関係に見えるが、「和声構造」は大きく異なる。前段では主調e-moll からサブドミナント進行してゆくが、後段では遠隔調のes-moll にまで及ぶ。楽曲の冒頭から現れる異名同音的な音使いも、後段の「和声構造」を暗示するための布石という見解を述べ、本稿の結論とする。}, pages = {1--14}, title = {F. ショパンにおける「和声構造」の構築手法2 : 《24の前奏曲集》作品28 第4番を対象として}, year = {2023} }