@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00001517, author = {真宮, 靖治 and 村上, 智子 and 溝部, 大司郎 and 阿児, 雅之 and 興津, 真行 and 金子, 智洋 and 山岡, 好夫}, issue = {7}, journal = {玉川大学農学部研究教育紀要}, month = {Mar}, note = {1994年に玉川大学弟子屈演習林のカラマツとグイマツの林分で,ニホンカラマツヒラタハバチによる失葉被害が発生した.弟子屈町内のカラマツ林では1993年に北海道では初めてニホンカラマツヒラタハバチが大発生した.演習林で継続する被害発生に対応して1995年から1999年にわたり,カラマツ林分とグイマツ林分の被害発生経過とニホンカラマツヒラタハバチの発生動態を追跡調査した.5年間の被害発生と被害程度は同様な経過をたどり,被害の終息には至らなかった.林地土壌中で越冬した潜土幼虫は羽化後,6月上旬以降に地中から脱出,飛翔して樹冠にいたった.樹冠到達前に雌雄は交尾を行うが,その性比は雄成虫が雌成虫の50倍以上にもなる高い比率を示した.針葉に産みつけられた卵から孵化発育した幼虫により針葉の食害が進み,6月下旬以後,幼虫数の増加と摂食活動は8月上旬を最盛期として8 月下旬まで続いた.8 月下旬から9 月上旬には,成熟した幼虫は樹冠から地上に落下し,潜土幼虫となり土壌中へと潜行した.樹上幼虫の摂食最盛期となる8月上旬の排糞量をもとにして算出した林地単位面積当たりの幼虫密度は各年次を通じ,カラマツ林分での密度がグイマツ林分より有意に高かった.また,土壌中の潜土幼虫の密度もカラマツ林分でグイマツ林分より高く,有意な差があった.8月上旬,樹冠針葉を食害していた幼虫数は各年次を通じ,カラマツでグイマツより多かった.両樹種間における幼虫密度や食害量の差は,失葉被害の差を裏付けていた.カラマツ林の失葉被害はグイマツ林より激しかった.幼虫の針葉食害による立木成長の減退は被害木の樹幹解析の結果からカラマツ,グイマツ両樹種ともに示された.演習林におけるニホンカラマツヒラタハバチによる被害発生は2000年以降も数年にわたり継続した.}, pages = {13--25}, title = {ニホンカラマツヒラタハバチ(Cephalcia lariciphila japonica)の発生消長と生態 : 玉川大学弟子屈演習林におけるカラマツ林およびグイマツ林の被害実態}, year = {2023} }