@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000169, author = {飯村, 龍一}, issue = {26}, journal = {論叢:玉川大学経営学部紀要}, month = {Jan}, note = {経営の質は,経営者の資質と経営ビジョンに大きく影響される。また,経営者によって創出される共通善(野中2011)に基づく経営理念,経営目標を達成するための方略,ヒト,モノ,カネを経営の場に生かすためのアイディアには経営者の実践知(野中2011)や経験的価値観が大きく反映されている。しかしながら,経営学からの経営者論やビジネスモデルに関する研究は豊富であるが,様々なアイディアを持つ経営者が発信するメッセージ―BLディスコース(business leader discourse)―に対する言語学的な分析は,その分析方法も含め,十分なアプローチが確立されていない。  本論では,ビジネスリーダーの発信するディスコースを分析するための言語学的な分析アプローチを提示し,経営学との学際的な研究の可能性を示唆する。1節では,経営学と言語学における研究のニーズと研究の背景についてまとめる。2節では,経営コンテクスト(経営者,経営の場,意思決定の要因,経営戦略形成プロセスなど含む)とBLディスコースとの理論的な枠組について記述する。また,3節では,経営コンテクストと経営者の言語使用の有機的な繋がりを体系的に記述するための理論的枠組みとなる選択体系機能言語学(Systemic Functional Linguistics, SFL)の特徴を略述する。最後に,4節では,経営者のおかれる異なる経営コンテクストで発生する複数のBLディスコースの特徴分析を行う。具体的には,シャープの液晶化戦略に関する事例分析を通して経営戦略策定と意思決定の要因となる経営者の経験と価値観,そこから公理化される支配的論理などがテクストの中でどのように具現されているかという点をテクスト分析の手法を用いて解釈構築する。また,経営者は様々な社会的コンテクストに応じたディスコース(本論では,アニュアルレポート,インタビュー,著書を分析)の中で体系的な言語選択を行い,経験,価値観,経営戦略,支配的論理などをたくみにテクスト化していることを言語学的接近法を用いて例証する。}, pages = {17--43}, title = {ビジネスリーダーの経験を解釈構築する―シャープの経営戦略テクストの事例分析―}, year = {2017} }