@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000190, author = {大木, 栄一}, issue = {21}, journal = {論叢:玉川大学経営学部紀要}, month = {Mar}, note = {企業は非正社員と正社員を別の制度で管理するという分離型の人事管理をとっているが,それがいま大きな変革を迫られている。それは非正社員の活用が拡大しているからである。量的な増加だけでなく,活用業務が補助的な業務から基幹的な業務(正社員と同等の仕事をすること)へ拡大してきている。非正社員の戦力化や基幹労働力化の進展である。このように,非正社員の基幹化が量的にも質的にも進んでくると,正社員と非正社員を分けて管理する分離型の人事管理では,非正社員の勤労意欲を引き下げ,離職率を高めることにつながりかねず,人的資源の有効活用が図られるかどうか問題になってくる。そのため,非正社員の活用(とくに質的な基幹の程度)の程度に合わせて分離型の人事管理を再編し,非正社員と正社員を同等に扱う統合型の人事管理への移行が必要になってくる。その場合,非正社員の処遇制度を,その基盤を形成する社員区分制度と社員格付け制度の整備から始める必要がある。分析結果からも明らかなように,仕事レベルからみてパートタイマーには多様な社員が含まれているという現実があるにもかかわらず,パートタイマーを複数のグループに区分して管理する社員区分制度を導入している企業は2割強にとどまり,多くの企業はパートタイマーを同一の社員グループとして扱う単一型の社員区分制度を導入する段階にとどまっている。同様に,パートタイマーの社員序列を明確に制度化するための社員格付け制度を導入している企業は1割強にとどまっている。加えて,人事部門が現場のライン管理職に対して「非正社員の活用に関する教育・研修」を実施している企業は4割強に過ぎない。今後は,実際に多様なタイプの人材を活用する管理職への非正社員や派遣社員などの外部人材の活用にかかわる法制面を含めた情報提供や活用のための教育訓練を積極的に行っていくことも必要である。多様な人材をマネジメントし,戦力として活用することができる管理職を効果的に育成するためには,改めて,人事部門の役割が重要になってきている。}, pages = {1--13}, title = {非正社員の人事管理と人事部の役割}, volume = {2013}, year = {2014} }