@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:02000271, author = {酒井, 雅子}, issue = {64}, journal = {玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {本研究は,K.シュレーダー=フレチェットのリスク・アセスメントにおける「リスク評価」概念を参照して,市民として原子力エネルギーを「リスク評価」する学びを開発するものである。開発した学びは,倫理的探究「そもそも原子力エネルギーのリスクを受容できるものか」を探る学び,そして,多基準意思決定(MCDM)アプローチで,現実社会の諸エネルギーを比較衡量し,「今,原子力エネルギーをどう受容するか」を探る学び,さらに,これら二つを統合し,近未来の日本のエネルギー事情の予測も踏まえて,「近未来に向けて,原子力エネルギーをどう受容していくか」を軸に,民主的なエネルギー社会を探る学びである。  倫理的探究は,原子力エネルギーのリスクを倫理的・哲学的に根本から考えることで,突き進む科学技術開発のブレーキになり,多基準意思決定アプローチは,エネルギー問題を多角的・客観的に把握して,諸エネルギーの優先度を算定し,合意形成を行う市民の育成が期待できる。統合の学びは,近未来の日本のエネルギー危機に対する現実的で具体的な行動へと連関できる。  トランス・サイエンスとされる原子力エネルギーの問題はあまりにも複雑で,社会でどう受容するかの判断には,多くのリサーチと熟慮を要する。したがって,この問題に対峙した本研究の授業開発は一つの挑戦である。「よりVUCAな時代」が到来する現代,複雑な問題の授業開発は重要性を増す。}, pages = {57--81}, title = {原子力エネルギーを「リスク評価」する授業デザイン : 倫理的探究と多基準意思決定を統合し,近未来のエネルギー社会を探る}, year = {2024} }