@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000216, author = {西田, 麻野 and 高平, 小百合}, issue = {18}, journal = {玉川大学教育学部紀要}, month = {Mar}, note = {近年,発達障害が疑われる,もしくは発達障害傾向と表現される大学生の存在が顕在化するようになり,障害と個性との間にある境界について議論されることが増えている。最新の遺伝子研究では,遺伝子発現が環境要因によって影響される可能性が明らかとなり,それが定型―非定型の連続性と多様性に寄与していることが示唆されている。しかしながら実際の教育現場などでは,発達障害者と健常者に対する連続的視点はほとんどみられない。そこで本論文では,発達障害が疑われる学生の現状と課題について以下の6 つの観点から議論する。まず,診断にまでは至らないが,中程度の自閉傾向のある閾下ケースについて,及びその精神医学的問題の大きさを論じた。次に,発達障害学生の現状と支援ニーズについて,特に診断のない学生などが自ら支援を求めることが難しい現状を議論し,発達障害学生の支援体制や今後新たなアセスメント方法が検討されていく必要があることを提案している。また,大学生の自閉症スペクトラム障害傾向に関するこれまでの研究と今後の課題について触れ,今後の発達障害学生のスクリーニング,アセスメントに必要な視点として,大学生活の場面で観察される自閉傾向による行動特徴を,周囲からの視点で量的に評価するスクリーニング方法や,いくつかの指標を使用して状態像を把握していくことの重要性を述べた。最後に今後の大学教育や支援における定型から非定型までのスペクトラム的視点の重要性について考察する。}, pages = {201--211}, title = {発達障害が疑われる学生の現状と課題 ―定型から非定型へのスペクトラム的視点の重要性―}, year = {2019} }