@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000226, author = {平山, 洋 and 守屋, 誠司}, issue = {17}, journal = {論叢:玉川大学教育学部紀要}, month = {Dec}, note = {エジプト・ギザの三大ピラミッドの一つ,カフラー王のピラミッド参道のおよそ中間地点を横切る地下通廊の下に約30mの深さのシャフトが発見された。三層からなる最初のシャフトの位置は地下通廊南側入口近くの西側,第2層は南北軸に平行に8m程北に,最下層に通じる第3層はそこから2m程北東にあり,カフラー王ピラミッド参道の幅中程と地下通廊が交差する位置にあたる。シャフトの位置はこの交差点に合うように修正されており,シャフトと地下通廊が密接に関係していることを示唆している。クフ王ピラミッド内部ではシャフトは下降通廊,大回廊の結び目の西壁奥から垂直下方向に,途中で斜めになりその終点は大回廊と水平通廊結び目に位置する。途中で造られた洞穴は南についで東に拡張され,シャフトが掘り始められたところで放棄された形跡があり,このシャフトは大回廊の通廊が実際に始まるところに位置し,東側への拡張は恐らく道幅中程を模索したものと思われる。ピラミッド複合体の河岸神殿・参道・葬祭神殿・奉納神殿はピラミッド内部の埋葬室・控えの間・通廊の関係と捉えることが出来,クフ王ピラミッド内部のシャフトの位置の変遷はオシリスシャフト三層の位置の変遷との共通性がみられる。また,オシリスシャフトはその位置と地下通廊から,クフ王ピラミッド及びその複合体との南北軸,カフラー王ピラミッド及びその複合体との東西軸の二つの軸線を考える必要があろう。南北軸に関して,カフラー王のピラミッド及びその複合体の配置はクフ王ピラミッドが影響しており,オシリスシャフトも恐らく建造期の古王国時代から既にクフ王ピラミッド及び衛星ピラミッド,王妃ヘテプヘレスのシャフト墓等ピラミッド東側の影響を受けていると推測できる。本稿ではシャフトと地下通廊,参道,試し通廊,ピラミッド内部の通廊,東側墓地の遺構,衛星ピラミッドを比較検討することによってオシリスシャフトの造営時期とその性格をより明らかにする。}, pages = {153--171}, title = {再考「オシリスシャフト」 ―クフ王ピラミッド内部構造,複合体,シャフト,地下通廊との比較検討から―}, year = {2017} }