@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000281, author = {野口, 穂高}, journal = {論叢:玉川大学教育学部紀要}, month = {Mar}, note = {本論文では,大正期に「虚弱児童」の増加が教育問題とされた背景を明らかにするとともに,この課題克服のために実践された「野外教育」について,その特質と意義を考察した。「虚弱児童」の増加は,「発育概評」という誤った基準により身体が測定されたことに起因していた。この結果,当時の「虚弱児童」は,健康な子どもと病弱な子どもが混在する状況にあった。そして,多数の子どもが「虚弱児童」に該当すると認識されたために,深刻な「教育問題」として捉えられ,「野外教育」の流行につながったのである。しかし,子どもの身体の状況を正確に把握せずに「野外教育」を実施した結果,対象と教育方法が一致していないなど,種々の課題を含むことになってしまう。とりわけ,社会制度や都市構造の矛盾など,根本的な要因を見極めずに,一過性の教育活動による課題克服に終始した点は,当時の「野外教育」が常に内在していた歴史的制約であったといえる。}, pages = {47--64}, title = {大正期における「虚弱児童」の教育問題化と「野外教育」}, volume = {2011}, year = {2012} }