@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000309, author = {今野, 哲也}, issue = {8}, journal = {芸術研究:玉川大学芸術学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {A. ベルクの初期歌曲の多くは、彼が15歳から25歳の間に作曲されている。その自筆譜は一部を除き、作曲者の死後も閲覧が禁じられたことから、出版が1980年代に持ち越された背景とも相俟って、初期歌曲の網羅的な研究が行われているとは言い難い。本研究の目的は、そうした現状に対して、彼の初期歌曲における一定の位置付けを試みることにある。本稿ではその第一歩として、最初期(1900年頃)から、A. シェーンベルクへの入門前夜の1903年頃までの歌曲を対象とする。  最初期の歌曲には書法の拙さも否めないが、たとえば〈星たちの衰微〉(1902年)には「全音音階」をはじめ、「半減7の和音」の多様な用法、あるいは本研究が「クリスタル和音」と定義する特殊な偶成形態などが認められる。そこに《4つの歌曲》Op. 2の作曲者を読み取ることは早急と言えようが、文学的素養に溢れた、ベルクの歌曲作家としての資質も伺える。そのことからも本研究は、歌曲史において、この時期のベルクの歌曲により高い位置付けがなされるべきと結論付ける。}, pages = {89--100}, title = {歌曲史におけるアルバン・ベルクの初期歌曲の位置付け ―創作の開始から1903年まで―}, year = {2017} }