@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000031, author = {中嶋, 真美}, issue = {56}, journal = {論叢:玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {本研究では世界遺産の中でも主に,観光開発と遺産保護の両立手法として機能すると言われるリビングヘリテージの一つである文化的景観に着目し,その保全におけるコミュニティ・ツーリズム(CBT)の役割についてタンザニアでの現地調査をもとに論じた。地域社会の伝統的生活を基盤として実施されるCBTは,「人間の生活文化そのもの」とされるリビングヘリテージとしての要素を含んでおり,「住民」は不可欠な要素である。潜在的にせよ顕在的にせよ,住民の中に形成されてきた意識は保全のあり方に影響を及ぼす。生活や生業に関わるローカルな景観がグローバルな意味を持つようになるからこそローカリティを失ってはならず,住民の意識や気づきといった精神性が保全の上で重要な意味を持つ。その際,住民が遺産の価値を理解し,ある程度の知識を有していることは持続的な利用を考える上では重要である。CBTという観光形態は多くのアクターを巻き込むことができるという特徴を持つがゆえに,生活環境を観光資源化する地域では地域開発手法としてだけでなく文化的景観保全の観点からも有益な使い方が可能となるであろう。}, pages = {175--190}, title = {リビングヘリテージとしての文化的景観保全におけるコミュニティ・ツーリズムの役割―タンザニア村落地域での住民意識に着目して―}, year = {2016} }