@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000036, author = {中山, 剛史}, issue = {55}, journal = {論叢:玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {ヤスパース哲学を「倫理学」として解釈する試みは少なくないが,そこでいう「倫理学」とは,①一学問領域としての「倫理学」ではなく,むしろ②〈本来的自己存在〉を志向し,その固有の可能性へと訴えかける「エートス」としての〈実存倫理〉という意味であるといえよう。しかしながら,ヤスパース自身はみずからの哲学を積極的に「倫理学」として特徴づけることはめったになかった。本稿では,ヤスパース自身が「倫理学」をどのように理解していたのかを初期の『世界観の心理学』と前期の主著『哲学』をもとに明らかにしたい。この点を踏まえた上で,『実存開明』で示唆されている「哲学的倫理学」の可能性とは何を意味していたのかを検討したい。彼は〈実存倫理〉のモチーフを中核にしつつも,人間存在のありとあらゆる現実性と可能性を視野に入れた独自の包括的な「哲学的倫理学」の可能性を切り拓こうとしていたのではないか。こうした「哲学的倫理学」の再構築はいかにして可能性なのか。}, pages = {131--154}, title = {ヤスパースの「倫理学」理解についての一考察 ―「哲学的倫理学の可能性」との関連において―}, volume = {2014}, year = {2015} }