@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000412, author = {中村, 哲}, issue = {3}, journal = {玉川大学観光学部紀要}, month = {Mar}, note = {訪日外国人数が大きく増加する一方で,日本人の海外旅行者数の増加傾向がみられない状態が続いている。また,「ゼロ回層」と呼ばれる,1年間に国内旅行・海外旅行を一度も実施しない人の比率が4割近く存在している。海外旅行に限ってみていくと8 ~ 9割の人が実施していないとの調査結果もあり,海外旅行に参加するのは限られた一部の人となっている現状がある。先行研究によると,旅行に対する「阻害要因」を知覚していることだけではなく,旅行に対する「関心」が低い,または存在しないことを指摘するものがある。  そこで本研究では,日本人30―69歳の男女を対象に実施した量的調査のデータを用いて,「ゼロ回層」「海外旅行非実施者」の人の特徴を明らかにすることを第1の目的とした。「ゼロ回層」の人は「独身子どもなし」,「海外旅行非実施者」は子育て中のライフサイクルにある人で多くみられた。また,「ゼロ回層」「海外旅行非実施者」は収入が少ない人で多いことも判明した。さらに,「ゼロ回層」「海外旅行非実施者」ほど,海外旅行に対する「自己効力感」「動機づけ」「関心」が低く,「阻害要因」の知覚が高くなることも明らかになった。  第2の目的は,海外旅行への「関心」と「意向」に影響を与える要因を明らかにすることである。先行研究を踏まえて作成したモデルについて,構造方程式モデルを用いて検証を行った結果,「関心」に対しては,「自己効力感」がポジティブで直接的な影響を与えていること,「阻害要因」がネガティブな影響を及ぼしていることが明らかになった。「意向」については,「自己効力感」「動機づけ」「関心」がポジティブで直接的な影響要因となっていることがわかった。「阻害要因」から「意向」への直接的でネガティブな影響については,有意な結果とはならなかった。また,共通して,「過去経験」は間接的に「関心」と「意向」に効果を及ぼすことも示された。}, pages = {35--55}, title = {日本人の海外旅行への関心と意向に影響を与える要因}, year = {2016} }