@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000042, author = {中山, 剛史}, issue = {54}, journal = {論叢:玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {後期ヤスパース哲学では,「理性」や「包括者」を中心とする新たな思想的「展開」が生じた。 本稿では,後期ヤスパースにおける「包括者」とは何かを明らかにした上で,包括者論がどの ような倫理的・実践的意義をもっていたのかを究明する。「包括者」とは,究極的には①〈主 観―客観―分裂〉を超え包む一なる「存在そのもの」にほかならないが,〈主観―客観―分裂〉 の中にあるわれわれは,むしろ②多層的な「包括者の諸様態」の諸空間のうちに自らを見出さ ざるをえない。「包括者の諸様態」とは,存在と人間存在の多層的で多次元的な諸空間もしく は超越論的な〈場所〉と解釈しうるが,ここで重要なのは,われわれ自身のあり方によって, 存在の現われ方が違ってくるという点である。「超在」の暗号を聴きとることができるためには,私自身が「実存」というあり方に転換されなければならない。筆者は,こうした「包括者論」 の倫理的・実践的意義を,①〈広さ〉への変革と②〈深さ〉への変革という二つの「存在意識 の変革」という視点から解釈する。}, pages = {137--166}, title = {後期ヤスパース哲学における「包括者論」の倫理的・実践的意義―「存在意識の変革」との連関において―}, volume = {2013}, year = {2014} }