@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000050, author = {中山, 剛史}, issue = {53}, journal = {論叢:玉川大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {本稿では,ヤスパース哲学の生成と展開の過程を辿りながら,ヤスパースがみずから「哲学」をどのようなものとして理解していたのかを年代順に明らかにし,ヤスパースの「哲学」観そのもののもつ独特な倫理性・実践性を浮き彫りにしていきたい。今回はその前半として,ヤスパース哲学の形成期(=前期)に焦点を絞りたい。ヤスパースは,青少年期にスピノザによる触発もあって,「いかに生きるべきか」を問い,「生の意義と目標」を「哲学」に求めたが,まずは人間についての現実を知ろうと精神病理学の道に進む。キルケゴールとの出会いの衝撃をきっかけに,ヤスパースはその「実存哲学」を次第に熟成させていくが,筆者は初期の『世界観の心理学』(1919)のうちに,ヤスパース哲学の形成期における一種の〈転換〉を見てとることを試みる。やがて前期の主著『哲学』(1932)が完成するが,ここに〈訴えかけの倫理〉としての〈実存倫理〉の確立を見ることができよう。}, pages = {59--88}, title = {ヤスパースの「哲学」観の倫理性(1)―前期ヤスパースにおける「哲学」形成に即して―}, volume = {2012}, year = {2013} }