@article{oai:tamagawa.repo.nii.ac.jp:00000090, author = {齊藤, 威 and 吉村, 義隆}, issue = {1}, journal = {玉川大学農学部研究教育紀要}, month = {Sep}, note = {エルゴチオネイン(EGT)は、その発見から100年以上になるが、生体における「EGTの存在理由」は明確になっていない。活性酸素を生命維持に利用している好気性生物は、一方で、精密な酸化防御システムを機能させ、活性酸素による障害を防いでいる。しかし、この数百年に出現した人工放射能、環境汚染物質、化学物質などが高速で大量に生成する活性酸素には応答できていない。EGTは、防御システムが処理し切れなかったラジカルを、既存の酸化防御システムと競合することなく消去する。本論文では、この「EGTの存在理由」を、ここ100年余の研究成果を基に明らかにしている。EGTの特殊な機能性を、放射能障害、放射線治療や化学療法による二次障害、大気汚染物質による呼吸器や心臓疾患、糖尿病に起因する合併症、化学物質による発癌、医薬品による肝臓・腎臓障害、難病による病態、虚血・再灌流障害、痛風、感染症による二次障害、皮膚疾患や老化、赤血球病態、水銀・カドミウム中毒など、現代の多種多様な疾患との関係の中で検討するとともに、これらの疾患の予防・改善に必要なEGT量を、OHラジカルの生体内動態やEGTの臨床例などに基づいて導出している。また、EGTの医薬品としての将来性と今後の研究課題についても提案している。}, pages = {17--41}, title = {エルゴチオネインの再発見―その特殊な機能と存在の意味―}, year = {2016} }