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アイテム
ヤスパースにおける〈実存倫理〉の問題:「法則」の普遍妥当性と「自己存在」の歴史的一回性
http://hdl.handle.net/11078/26
http://hdl.handle.net/11078/267452da8f-8f97-4920-aa66-db343bfad36e
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2012-09-26 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | ヤスパースにおける〈実存倫理〉の問題:「法則」の普遍妥当性と「自己存在」の歴史的一回性 | |||||||
言語 | ja | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 実存倫理 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 普遍倫理 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 無制約的要求 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 普遍妥当性 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 歴史的一回性 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 例外者 | |||||||
キーワード | ||||||||
主題 | 永遠性 | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
英訳タイトル | ||||||||
その他のタイトル | Die Problematik der "existentiellen Ethik“ bei Karl Jaspers:Allgemeingültigkeit des "Gesetzes“ und geschichtliche Einmaligkeit des "Selbstseins“ | |||||||
著者 |
中山, 剛史
× 中山, 剛史
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抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | ヤスパースにおいて「哲学的倫理学」が成り立ちうるとすれば,それはそのつど 歴史的に一回限りの状況のうちに立つ「自己存在」に根ざした〈実存倫理〉という性格をもつものと言えよう。これに対して,カントの倫理学は「汝なすべし」という万人に 普遍妥当的な要求を課す〈普遍倫理〉であると言いうる。本稿では,こうした〈実存倫理〉と〈普遍倫理〉,「法則」の 普遍妥当性と「自己存在」の 歴史的一回性との関係を明らかにしてゆきたい。 まず,われわれはヤスパースの初期の著作『世界観の心理学』(1919)において,カント倫理学における「普遍妥当性」が両義的なものと解釈されていることを指摘する。すなわちそれは,(1)倫理的命法の「形式」の普遍妥当性と,(2)倫理的命法の「内実」の普遍妥当性である。それに続いて,われわれはヤスパースの主著『哲学』(1932)の第二巻『実存開明』に目を向けるが,ここでは,「法則の自由」と「実存的自由」とを明確に対比させる。「実存的自由」は歴史的一回性において「かくなさざるをえない」という 内的必然に従うものであり,それは実存の「無制約的行為」と深く結びついている。上記の二つの自由の関係には,次のような二つの様相がある。一つは①実存の無制約性が「 法則」 や「 当為」 と本来的な自己存在との一致によって実現される場合,二つ目は②実存の無制約性が普遍的に固定化された「法則」を 突破することによって,実現される場合である。後者は,「 実存的な当為」の意識をもって,普遍的な倫理的法則を突破する「例外者」の場合である。しかし,ここにもかろうじて当為の「形式」という意味での 普遍性の契機は残っている。とはいえ,ここで真に重要となるのは,「普遍妥当性」という尺度よりも,むしろ〈歴史的一回性における永遠性〉という新たな尺度であろう。それは「汝はこのことを永遠に欲しうるか?」というニーチェ的な問いに表わされるものであろう。 |
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書誌情報 |
論叢:玉川大学文学部紀要 巻 2011, 号 52, p. 141-163, 発行日 2012-03-31 |
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ISSN | ||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||
収録物識別子 | 0286-8903 | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 玉川大学 | |||||||
言語 | ja |